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尾瀬では、まだ営業を開始していない施設や閉鎖している施設があります。
尾瀬においでになる際には、2025（令和7）年シーズンについての確認をお願い致します。=============================================================

■天気：曇り時々雨
気温：20.9（９時）28.6℃（昨日の最高気温）15.9℃（今日の最低気温）

ブログをご覧の皆さん、こんにちは！

昨日午前のミニツアー中にお客様が、羽化途中のトンボを見つけてくださいました。昨日はその１匹（トンボは正式には「１頭、２頭」だそうですが）しか見かけませんでしたが、今朝早くにその辺りを散歩するとあちこちでヤゴがミズバショウなどの葉を登り始めていました。
その後何度か見に行くと、脱皮し始めたもの・脱皮したてのもの・羽根を伸ばし始めたもの・もうすぐ飛び立てる状態のものなど多くの個体がいました。

【並んで羽化中】

競いあうように脱皮して羽根を伸ばしているトンボ。オオトラフトンボという種類です。

【脱皮～羽化のようす】

わずか２時間ほどの間にヤゴからトンボに形を変えます。順番を追って見ていきましょう。
　　上段左：脱皮のために葉を登るヤゴ
　　上段中：背中が開いて頭が出てきました。
　　上段右：のけぞって体を揺らしながら殻から抜けます。
　　下段左：殻から抜けました。まだ羽根は縮んだ状態で、腹も短く太い状態です。
　　下段中：羽根が伸びてきました。腹も伸びると同時に、余計な水分を捨てて軽量化します。
　　下段右：羽根を広げて乾かしています。あと少しで飛び立てます。
なかなか見る機会のないトンボの羽化、今日はラッキーでした♪

さてここからは、ビジターセンター周辺で見かけたお花を紹介します。

【ラショウモンカズラ】

名前の由来が「羅生門で切り落とされた鬼の腕に似ている、つる性の植物」であるこのラショウモンカズラ。そんな恐ろしい名前が信じられないほど美しい花です。

【マイヅルソウ】

真っ白で可憐な花。何羽もの鶴が舞っているようだ、という由来のようです。

【ゴゼンタチバナ】

葉が４枚のものには花が咲かず、６枚以上のもののみに花が咲くゴゼンタチバナ。真ん中に見える４枚の花弁状のものは総包葉という葉の一種で、本当の花はその中の小さな塊群です。

【ハクサンチドリ】

飛んでいる千鳥に似ていることから名付けられたハクサンチドリ。大江湿原の木道沿いでも多く見かけるようになりました。

【ツマトリソウ】

花弁が７枚でできている珍しい花。個体によっては紅色のふちどりが見られるそうで、それが「褄取り」の由来だそうです。今日は見つけられませんでした。

【ズミ】

三本カラマツの麓に１本、第二大江橋のたもとに何本か生えていました。桜のように優雅な雰囲気です。

【レンゲツツジ】

蕾だったレンゲツツジが咲き始め、夏らしくなってきました。

【可愛らしいミズバショウもまだ見れますよ】

大江湿原や釜ッ堀湿原のミズバショウはほぼ終わった感じがありますが、ちょっと足を延ばして浅湖湿原まで行くと、湿原の縁に沿ってまだまだ若いミズバショウを見ることができます。

いかがでしたか？今日はトンボの一斉羽化にも驚きましたが、お花リレーで新着の花も目立つようになったため、それらを中心にご紹介しました。
標高の高い尾瀬沼周辺ですが、晴れた昼間は既に夏の陽気です。湿原では日陰となる場所がありませんので、熱中症にならないように、帽子やサングラス、日焼け止め等を準備し、こまめな水分補給を心がけながら尾瀬をお楽しみください。

※尾瀬沼周辺はほぼ雪が消えましたが、燧ヶ岳などには、まだ雪が多く残っています。ご自分の歩くルートの情報を集めて、必要な装備でお越しください。

※一ノ瀬公衆トイレと三平下公衆トイレは使用可能です。どうぞ、ご利用ください。

【アクセス】
※沼山峠口
　御池～沼山峠間のシャトルバスは運行中です。詳しくは、会津バスHPをご覧ください。
※大清水口
　大清水～一ノ瀬間の低公害車は、6月14日（土）より運行開始しています。詳しくは、片品村HPをご確認ください。

【尾瀬保護財団では広く寄付をお願いしております】
ご寄付をいただいた方にオリジナルのバッジを差し上げています。
2025年「第二弾」は、尾瀬沼の早春シリーズです。（サンカヨウ、三本カラマツ、オコジョ、ワタスゲ）

尾瀬沼ビジターセンター